西洋占星術は、古代メソポタミアを起源とする長い歴史を持つ占術であり、「天体の動きが地上の事象や個人の運命に影響を及ぼす」という思想に基づいています。
鑑定には、個人の生年月日、出生時間、そして出生地から「ホロスコープ」という、その瞬間の天体配置図を作成します。このホロスコープは、その人が生まれ持った性質や可能性を詳細に記した、いわば星が示す出生証明書とも言えるものです。ホロスコープは12の「ハウス」に分割され、それぞれのハウスが自己、金銭、家庭、仕事といった人生の具体的なテーマを司ります。
一般に知られる12星座占いは、太陽の位置のみに着目したものですが、本格的な西洋占星術では、月、水星、金星など複数の天体がどのハウスに位置し、互いにどんな角度(アスペクト)をなすかを複合的に解釈します。これにより、多面的な人格や運命のサイクルを詳細に分析することが可能となります。